アバター 【Avatar:2009】

これを見てきた。


Official Avatar Movie Website(音が出るよね)


映画館で予告を見て、これはいまいちだなぁという予感をもったのでDVDでいいやと思っていたんだけども映画の会で見るというので、先に見てやらぁという思いがムクムク湧いてきたので行ってきたらああた。


面白かった。それもかなり。途中までは文句のつけようがないくらいイイ!と感じながら見てたくらい。


いやぁ。予告で見たときと違って映像がとてもよかった(3Dでもやってるならそっち見に行けばよかった。あとIMAX?)。


西暦2154年の植民惑星(というと『下りの船』を思い出すんだけど、この映画をみてちょっと見方が変わったかもしれない。映像に影響されるかも)の様子がとても面白い。


巨大な月と小さな月が浮かぶ空。熱帯雨林の植物やそこに住む動物も面白い。映画を見ながら、この世界を作るだけでも気が遠くなるような作業が必要だったんだろうと思ったけど、たぶんこの映画はそれが目的だったっぽい。ジェームズ・キャメロンの目的かな。


ということで物語は二の次っぽくて、そんなにひねりがあるわけでもなく、先々予想しやすいし予想通りに展開するんだけど、これはこれでいい。なんというか面白い映像を展開する上で妙な矛盾を感じないで済むストーリーになってる。ぴったり。まあ、本当は中盤でエイリアンにぼこぼこにされて焼き払われたところで終っててもいいんだけど物語としてはそういうわけにはいかないので終盤があるという感じがしないでもないけれど、終盤は終盤でそれなりに面白い映像だったし、いいんではなかろうか。


100点付けられないのは、先住民たちの儀式というか祭祀の様子(主人公が仲間と認められるまでの過程、イニシエーションのあたりは面白かったのでいいんです)がいまいちで、あれがなんとかならんかったかなと。


大佐がムチャすぎて殆どギャグなのはOK。パイロット役のミシェル・ロドリゲス、おっぱいがすてき。


シガニー・ウィーバーも色々とよかった。どうしてもエイリアンを思い出すけれど、それを狙ったうえでのキャスティングだろうと思うし、それでよかった。シガニー本人より彼女のアバターのほうが魅力的なのはなんというか、今後の映画においてこの映画の手法(それこそアバターだな)が広くつかわれるようになるんではないかと思わせる。


で、もっかい戻るけども映像が面白かった。空中に浮かんだ、植物の根や蔓で繋がれた巨大な岩山なんかは『天空の城ラピュタ』を思い出すし、終盤の熱帯雨林の様子や自然大事だよねっみたいなところは『もののけ姫』だし、ひょっとしたらジェームズ・キャメロン宮崎駿が好きなのかもしれん。当の宮崎翁のほうと言えば『カールじいさんの空飛ぶ家』のポスターで宣伝してたけど。


動物と接続するっていうアイデアもよかった。あれ好き。


主人公は脊椎損傷で下半身が動かないんだけど(萎えた脚はCGなんだろうなぁ)、実は大金を払えば治癒できるっていう設定はPC的な要請なんだろうな。でないとアレはアレだからって受け取られる可能性があるし…