晴れ


晴れというか、その晴れすぎ。暑い。

たぶん強力な晴れ女の所為だ。

京都へ来られたついでに奈良にも寄ってやろう、ということでまーさまがお越しになったのでお伴した。

正倉院展へ行くと予想したよりも空いていて30分程度の行列。屋根のあるところだったし、完全に止まることはなくジリジリ進んでいたのであまり気にならない。

今年見たなかでよかったのは

  • 漆背金銀平脱八角(渋くて美しい鏡)
  • 螺鈿背円鏡(去年もあったな。まさしく宝物といった風情)
  • 紫檀木画槽琵琶(教科書で見たことがあるようなないような。木画で描かれた鳥などのデザインが面白い)
  • 金銀花盤(三本の脚を止めているビスが星形をしているところが職人の意地を感じさせる。花の形をした角を持つ鹿が異様)
  • 銀盤(上の花盤の装飾のないバージョンだけど、これはこれで素敵)
  • 漆彩絵花形皿(褪色した所為か見た目が気持悪いけれど造型がすごい)
  • 漆花形箱(これは現代のものといってもおかしくないくらいモダンなデザイン)
  • 沈香画箱(細工の細かさが異常なレベル。拡大して見るとドット絵のように細かい木画だった。今年の箱物では最高)
木画がすきなのね、私。

でもいちばん良かったのは
  • 手鉾
これはまったくサビのない美しい刀身に漆を塗った柄も素晴らしい保存状態なんだけど、なにがいいってマジで武器って感じのところ。ほんと敵をぶった切るのにすごくいい感じの大きさとバランス。これのほかに出陳されていた刃物はみんな10センチ15センチくらいのミニチュアばかりだったなかで本物の武器ってサイズだし。

会場の中ではぐれて第一会場から第二会場へ移動する踊り場で泣いていたところをまーさまに拾われたことを除けば完璧な観賞だった。うむ。

正倉院展を見終わった後は、これまで一度もご覧になったことがないという東大寺の大仏さまを見に鹿と観光客の群れの間を縫って歩いて5分。南大門の仁王様も初めてということで軽く興奮したまーさん。



天気がよくて鹿のいない境内はとても気持よく、寝っ転がりたいくらいだった。





このあと春日大社(思っていたより遠かった…)いって五重塔いって猿沢の池いって釜めし食べてお見送り。終わってみると5時間30分も一緒にいて、そのうち殆どが歩き続けていた。明日もあるというのにごめんなさい。ま、私よりずっと健脚らしいので大丈夫だとは思うけれど。

ということで私は結構くたくたのよれよれになってしまいました。明日は寝るぞー。