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暑い中、自転車きこきこ行ってきたサイン会。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/07/03
- メディア: 単行本
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ま、まだ読んでなかったんだけど(まだ6冊ほど積読があるので後回し。本読みに関しても浮気はいたしませんのわたくしおほほほほ)、14時開始時点ですでに前半分埋まりましたので15時からの後半に来てくださいとのことでコーヒー飲みつつ少し読んでみた。
ほほー。まだほんの少ししか読んでないけどいつもと微妙に違う(あぶあぶしているぽにょっぽいお魚さんはいつも通りのファンタジー)。『きつねのはなし』に近い語りかな。おっと思ったのは方言を使っていたところ。ま、微妙に標準語が混ざったような中途半端な感じだけど悪くない。
15時から並んだらまた20人くらい先客。結局サインもろたのは16時近くだった。ふうふう。しかしですね、それだけの価値はありました。
前回は「ふふっ」という笑いとともにスルーされてしまったリクエストに応えていただきました。なかなか素晴らしい出来。強引に書かせた肩書きが光っとる(身元がばれるな、こりゃ)。油性ではありますがそこは科学の力で自分の名前は消してしまいましょう。ふふっ。
書店じゃなくて出版の集英社の方らしい人たちが数名いらした。両の脇に美男と美女。美男のほうは例の才色兼備の美少年I君系の顔立ち。美女のほうはひょっとしてこの方がひよこ豆のようなひよこ姫なのか?と思うようなお顔立ち(ちゃうやろけど)。そういえば左の薬指にはきらりと光る指輪があったなぁ。ひよこ姫を迎えたことが自信につながったのかサインのほうもすらすらーと前よりも御上手になられたような気がする。
しかし登美彦ぼっちゃんはいろんな出版社からまんべんなく出版してるのね。売れっ子だわ。朝日新聞の連載というと夏目漱石と同じ。これはもはや文豪の世界に片足をつっこんでしまわれたのかな?というような気がします。とはいえ文体がとても軽いので(そういえば行列をみた女性が書店員さんに、何系の人ですか?って聞いていた。何系ってあんた、セカイ系とか期待したんだろうかね。書店員さんは、あーそのー若い方に人気がありまして、その内容は難しいということはありません、といったような説明をしていた)、“文豪”というのは似合わないなぁ。そうねぇ。こういうのはどうかな?
“ぷんごう”
ひらがなで、しかも濁音を半濁音にする。なんかこう軽くなった気がしますね。あ、ケッシテ馬鹿にしているわけではありません。文豪の雰囲気を残しつつ、モリミーっぽさを盛り込もうとしたらこうなっただけです、はい。
帰り道で面白いもの見たし、久しぶりに労力に見合った休日になりました、はい。
ふうふう。ともかく暑かった。
21日追記:そういえばどこぞの付属中学(高校かな?)の文化系女子3名も来ていた。驚くべきことに彼女たちの手には図書館の本が。図書館の『夜は短し歩けよ乙女』にはすでにモリミーのサインが書かれていたので、図書館公認なんだろう。自由でいいなぁ。もちろん自分たちの本にもサイン貰ったんだろうけど。