つぐない 【Atonement/2007】
『ブライヅヘッドふたたび』ちがうな『回想のブライズヘッド』を読んで映画を見たいと思ったけれどどうも評判が悪いようなので(エマ・トンプソンなのに)やめて『日の名残り』とか借りたけどちょっと重そうだったので先にこれを見たらこれも重くてしかも『ブライズヘッド』っぽいお屋敷のお話だったので、なにかあるのか?ひょっとしてアイアンズの出てたTVドラマ版を買えということか?でも英語だぜ?とか思った。
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2008/09/26
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (85件) を見る
絵は綺麗なんだけど、なにかずれていた。音楽と合っていない?どこを見ても絵には気を使っているのに、いまいち。時間も場所も行ったり来たり、場面ごとの主役もバラバラでつなぎ方というか配分のバランスが良くない。原作通りなんだろうか。悪くないと思うけどポイントはなんだろう。
演出もかなりギリギリな感じで、やり過ぎている気がする。もう少し微妙にしておけば面白かったのになぁ。信用できない赤毛のちょび髭と赤毛の少女の組み合わせは最初からやり過ぎ。ミスリーディングを狙ってるのかと思ったくらい。陽動はもう一人のちょっとオツムが足りなそうな使用人のほうだったみたいだけど、なんだかなぁ。
ジェームズ・マカヴォイとキーラ・ナイトレイの二人は悪くない。ただ二人揃ってかなりの間抜けとで迂闊。ま、あんな結末を与えられるほどの落ち度だとは思わないけれど。
で、この映画の、たぶん主役である二女は、3世代の女優が演じているんだけども揃ってなかなかよかった。一番若い子役のシアーシャ・ローナンは妙にかわいらしい。最近映画館で予告を見た『サガン』で主役をしているシルヴィー・テステューに似ているかも。美女ではないけど魅力はある。10代後半を演じたロモーラ・ガライは見た目がサラ・ポーリーっぽい暗さがあってとてもいい。ただやっぱり演出が過剰というか変な方向へ向かっているような、というか音楽がおかしい?なんだかいろんな要素がバラバラ。年老いたブライオニーを演じたヴァネッサ・レッドグレイヴは出番は短いけれど品があっていい感じ。
出番が短いといえばシー(キーラ・ナイトレイ)とブライオニーの兄も短いけれど、どこかマシュー・ブロデリックっぽい。なのでもっとなにか絡んでくるかなと予想してたんだけど。
戦場の場面(海岸の)が人数を使ってる割に軽く見えた。退却してるのも3人だけだったし。その途中で多数の少女の遺体が出てきたのがどういう意味だったのか不明なまま。
主演がいい上に、画面が綺麗なぶん勿体なさが強くなった。