大蟻食、着地は10点満点

うほほーい。と、3つの分類については思っていた通り(比率はともかく)だったので置いとく。放置プレイ。興味深かったのは以下の部分。

個人的な経験からお話ししよう。ある種の表現には、ゲラの段階でチェックが入る。「よいですか」と書いてあることが多い。突っぱねて戻すとしよう。再度、編集者から「相談」が来る。法務が、と言って来ることが普通だ。極めて日本的な、自分には一切権限がないから交渉は受け付けないという物言いであり、それでも突っぱねることは非常に困難である。何を言っても、でも法務が、の一点張りだ。稀に、そうしたチェックを漏れた出版物が市場に出回ることがあるが、即座に版元回収と相成る。初刷売り切りが当り前のご時世にあっては、これは致命的だ。「訂正版」が再度書店に並ぶかどうかさえ怪しい。出ても時期を逸している。雑誌だった場合には編集部や出版社との関係がこじれる。トラブルメーカーという噂が立ち、その後の取引先も激減する。だから作家は大抵、この自主検閲を受け入れている。情けない話だが。

(強調は私)



むう。むう。文字通り、陽にタブーを書きこんでしまえばアウトだろうけど、行間やパロディといった方法で埋め込むことはできるのかもしれない。テキストの中にタブーを潜らせる。そこまでして書きたいものかどうかは知りませんけど。


まあ出版も商売だからなぁ。そういえば本のゾーニングって聞いたことないね。amazonじゃゾーニングされた商品も扱ってるのになぁ。ほとんど効果がないけどね。そういう意味じゃできるだけ商売の間口を押し広げておこうとする商売人の手法なんだろう、ゾーニングも。ただそのような商品で満足できますの?あ・な・た?ということになるんだろう。


官憲の弾圧を、と言うのは、勿論、受け入れられるには長期間にわたる粘り強い活動が要求されるやばいものに関わっている自覚を促している訳だが、可視化された圧力は、圧力を掛けている実体が見えない(発売元は、業界団体が、と言い、業界団体は、国が、と言い、国は、外圧が、と言うだろう――責任はいったいどこにあるのか。誰に対して反対を表明すれば有効なのか)圧力よりはるかに扱いやすいからでもある。現状では、発禁も焚書もないまま、誰にも知られることなく、表現は葬り去られるのだ。

(強調は私)



ちょっと丸ごと引用しすぎかな。原文以上に削るのは難しいから許して〜。このあたりは確かに!と思います。んが、果たして件の釣りならぬ吊りでもない煽りエントリを書かれた時点でここまで考え抜かれていただろうか?と思うと、はっきりいって微妙な感じがする。この辺りについては感覚程度、ぼんやりとしていたのではないかな?と思う。けれど、“官憲の弾圧を!”という言葉は非常に強い言葉だし、そのような弾圧の実際(@ヨーロッパ)についての知見は実は大蟻食先生が一番よくご存じのはずであって、ならばやはり、“官憲の弾圧=可視化された圧力”という明確な答えはあらかじめ用意されていたのかもしれないとも思う。ま、強い言葉だからこそ煽りになるわけですが。ということでy_arimさんのはてぶコメントあたりがニアピン賞かな。


更に、佐藤亜紀の著作を焚書に、と言う人。焚書は近年作家が浴したことのない最大級の光栄である。喜んで浴させていただくから、派手な場所で派手な炎を上げていただきたい。よろしく。

(強調は私)



焚書に、と言う人。俺様のお陰だかんな!こないだうちで紹介した増田のあれでしょ。大蟻食先生はぜってー喜ぶと思った。光栄だって言いそうだと書こうとしてたらご本人のほうが早かったよw あ、延焼するような場所はやめておけよな、“と言う人”。


でもでもー最大級の栄誉である、のほうがいくない?浴する、で受けやすいというか相性がよさそうだもの。ま、どうでもいいんだけど。あげ脚取りのプロを目指す私としては書いておかねばならぬ。プロの物書き相手に、でもだ。


で、元ネタである煽りエントリに付いたトラックバックをさささーっと読んでみました。

わざわざお上に地獄作ってもらわなくても、俺の中には*1とっくの昔に必要十二分な地獄が黒々と口をあけてるんだよ!




あー、その程度の地獄は地獄じゃねーんだよ!と返されて終了ですね、これは(その程度では地下に潜るとは言いません、と同じ返しね)。だいたいそこまでもだえ苦しむ地獄が既にあるならそこに官製のぬるい地獄が乗っかったところでどれほどのものだというのだろう。炎と激情はよくわかった。豆知識ってあたりがかわいいですね!まあ豆だけあって食い出がないというか、


【参考】



上の寝言を書いたおばはんの詳細:



佐藤 亜紀(さとう あき、1962年 - )は、日本の小説家。新潟県栃尾市(現長岡市)出身。

夫は、1993年に「イラハイ」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞した佐藤哲也[1]。


佐藤亜紀 - Wikipedia

これが詳細って、激情に駆られ過ぎやろきみ。大ジョブか?


次。


最後に「市場と法律に守られないとエロひとつできんのか」とありますが、守って貰いたいんじゃなくて放って置いてもらいたいんだと思います。あなたのは放っておくのと攻撃するが一体化したファンタジーになってます。茶番述べる大賞のあなたも書きたくて書いてる訳で、誰かに許して貰ってやってるなんて意識あるわけないですよね。




お上が放っておくとリンチされるところを法律で守ってもらってるんだよ。リンチにかけられるかもしれんという自覚がないから「放って置いてもらいたい」なんてヌルイこと言ってるんだろうが。ま、がんばれバッタ。

でも目上のGTAやってヒャッハーしてるオバサンに対して何ですが、ブラックコメディーの方が向いてるんじゃないですかね?笑えないけど笑うしかないというのが感想です。




これも褒め言葉に数えられてお終いだな。ここんとこも、ま、がんばれバッタ。



もひとつあるのか


さらなるアングラ化を望むのなら僕の意見はモグッてもモグッても 煩型が〜に書いたが、今の自主的な流れで十分だと思う。問題は騒ぎ立てる人たちであって、邪魔をしてくる彼らの相手をする責任まで背負わせるのは酷すぎる。クレーマー自身に自分が問題の一部になってることを自覚してもらうしかない

(強調は私)



ヌルさのジェットストリームアタックか。唖然とするな。思わずパンツ脱いで半身浴しそうになったわ。もっとお陽さんに当たったほうがええんちゃうか?もやしっ子どころちゃうな。ま、青々とした草食いまくって頑丈になれ、な? バッタ。家の庭の草ならどんだけ食ってもいいから。


次の方ー。


常に自作の中で「暴力」を扱ってきた佐藤亜紀にしても、「エロ」に対しては不寛容だ。




お名前に似合わずこちらも線細めな方のようです。ま、引っかかったので、書いておくと“地下に潜っている佐藤亜紀のエロ物”読みました、わたくし(あんなもの地下でもないしエロでもないわっ!とか言われそうですけど…)。ま、潜ってるからそんなものないように見えるんだろうけど。こればっかりは、なかなか頑張りようがないですけどね。はい。


ということで、今日はおしまい。っと、コメント欄忘れてた。

名無しさん@大蟻食様 『大蟻食様はブックオフのような著者に利益の上がらぬ衆愚の古書店に回るより焚書・再販の輪廻を望んでおられる。この程度のこともわからないOohは今すぐ死ねばいいと思うよー。Oohは駅のホームにたったら電車に飛び込んできて死になよ。大蟻食様の真意が理解できないOohのような愚か者がいることは大蟻食様にごめいわくだから。』




うおおお。死ねだってー?酷いこと言うなぁ。育ちがばれちゃうよ?飛び込みは運転手さんに悪いので吊ってきました。

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   ∪ / ノ=3 プゥ
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こんなもんでいいかしら?焚書は喜ばれるだろけど、古書店はOKだと思うけどな(再販もお嫌いではないだろうが)。だって図書館カモーンな人だもん。意外と貧乏人に理解があるんだぜ?ああ見えて(貧乏には理解がないかもしれんが)。つうことでお前もいっぺん死んでこいよな!



というかー。君の文章どこかで読んだ気がする。既視感ありありだわw