世の中には面白い人がいるんだなぁとシミジミしました。


これ → まさかチャンネル桜が日本占領下における台湾での「差別問題」を告発しようとは。(追記あり) - 土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。


チャンネル桜の中のひとが純情というか割と単純なところが面白い。必死で日本による台湾支配ではいいこともありましたよね?という方向へ話を持っていこうとするんだけど、なかなかうまくいかない。ねばったんだけど結局台湾の爺さんから引き出せたのは

いいこと:悪いこと=50:50

という彼らにとっては衝撃的であろう言葉。


まあ柯徳三さんというお爺さんがなかなかパワフルなんで、彼の態度を尊重しただけのような気もするけど。ともかく、チャンネル桜には今後も頑張っていただきい。


で、この柯さんの話が面白いというか興味深い。台湾で日本の学校に通ったが、医学生の半分を占めている状況で、台湾人は臭いのでここからこっちに入ってくるなと大学の助教授に言われたとか。同じく大学の先生で気遣ってくれる人(高橋教授)もいたという話だけど、“うちの教室には台湾人のカァ=柯or何さんもトゥ訒?さんもいるといって笑うような先生だった”からは、その台湾人に理解ある先生でさえはっきりと擁護できなかったらしい雰囲気が感じられる。日本人同級生による虐めの話も、聞いただけでこりゃほんとだな、と分かるほどリアルで、今となにも変わらない日本人の姿が思い浮かぶ(それとも子供はどの時代どの世界でもいっしょなのかな?)。俺達日本人が立派な建物建てて、鉄道も整備してやったのに、俺よりいい成績とりやがってこのチャンコロめ!くらいのものだったのかな、ひょっとすると。


で、いつも思うんだけども、柯さんの言う「平等に扱ってくれたという小学校の先生」や例の杉原千畝のような人の名前をだして「ほれほれ、戦時中だっていいことした日本人もいるじゃん」みたいなことを必死になって言っている人たちというのは、当時その場にいたならあなた達こそ、彼らを叩いていたんじゃないのかな?同じ臭いがするんだよね、なんだか。お前がいうか?見たいな。


しかし、この柯徳三という人は面白いな。もっといろいろ話を聞いてみたいもんだ。NHKチャンネル桜だけじゃなくて余所も聞きに行かないかなぁ。勿体ない。


年よりの話を聞くってのは面白いもんだな、ということを思い出した。日本のお友達ももーっと爺さんばあさんの話を聞けばいいのに!そうすれば昔の日本や日本人はよかったなんて話が本当のことなのかどうかわかるのにね。まあ、もう殆ど死んでるんだろうけどね。手遅れ、手遅れ。