カンゾー先生 【Dr. Akagi】
麻生久美子たんの尻が見られる!ということでこれを見た。
- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2008/11/01
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うむ。立派に尻が見られたが、おっぱいもなかなか素晴らしかった。というか今村昌平、めちゃくちゃしよんな、おっさん。よくもまあ少女といっても通りそうな女の子にあんなことやらせるな、エロじじいめ。
とはいえ。その麻生久美子、すっごく初々しくて見ていてとても心地いい。ま、言ってしまえば演技が下手ということなんだろうけど、それが結構役柄と合っているので結果オーライ(死語)となってるのかも。というかオーライじゃないけどかわいいからそれで全て許されると思ってんのかてめぇその通りですよ全然問題ないですよ久美子ちゃん。
柄本明が、なんでもかんでもカンゾーが悪い、肝臓炎だと診断してブドウ糖液を注射して、休め休めと言いまくる“カンゾー先生”を演じていて、これがなかなかいい。柄本やるな。
その悪友で、どこをどう見ても、ものぐさなまぐさにしか見えないクソ坊主をやっているのが唐十郎で、ほとんど悪乗り状態。本人はさぞ楽しかったに違いない。
満州帰りでモルヒネ中毒の外科医が世良公則。これはイマイチ。岡山の軍医部長が伊武雅刀で、これもなかなか張り切っていてよい。
対空砲火や廣島の原爆、ザトウクジラが見るからに作りものなのが少しきになるが、あれは意図的にやっているように見える。ただ、クジラが泳ぐ場面はとてもいい。本物のクジラがあのように泳ぐのかどうか知らないけれど、大きなヒレで胸の前の海水をあおりながら、煽った向きとは違った方向にぐいぐいと前進する動きがとても美しい。このクジラという動物の配置は『ジャーヘッド』で燃やされた油田の所為で昼間でも真っ暗な砂漠をトコトコと通り抜けるあの白馬に似ていた。なんだろう。一種の定石なんだろうか。
あと、カンゾー先生が移動するときはいつもトットコ走っているんだけども、その白いズボンをはいた短い脚の動きをとらえた映像が、最初は不似合いにも聞こえた格好いい音楽とともに流れるとこれまたハッとする。
ストーリー自体はあるようなないような、そんな程度。最後もなんだかな、という終わり方なんだけど、じゃあどのように終わればよかったかと考えると答えがなく、結局あれでよかったのかなと思う。感覚的に作ったのかな、今村昌平は。エロ爺め。