真昼の決闘 【High Noon】

これを見た。


真昼の決闘 [DVD] FRT-031

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フレッド・ジンネマンということで、見た。


その昔、自分が逮捕して死刑台に送ったはずの凶悪犯が減刑され釈放、復讐のために町に戻ってくるのを迎え討とうとする保安官をゲイリー・クーパーが演じている。


映画のほとんどの部分は保安官が補佐を募集して町中を奔走するけれど、助けに来てくれたのは酔いどれのおっさんと子供だけ。みんなに断られてどんどん追い詰められていく描写が、結構ちゃんとプレッシャーがかかってきてよかった。ゲイリー・クーパーが情けない感じの顔をして、みっともないほど正直に恐れを見せつつ、結局逃げずに迎え討つというところがポイントか。いわゆるヒーローのかっこよさは全くないし。という点でいえばクリント・イーストウッドの『許されざる者』と似ている。


しかし。なんというかやっぱり古い映画で、演技がなんというか、“これが映画の演技です”みたいなギコチなさが漂っている。自然な感じであれば傑作だったかもしれないけどな。最後に、ほんとにエンドクレジット直前に、クーパーがバッジを投げ捨てたところで思い出した。これみたことがある。こんなド古いモノクロをやってたのはお金のないサンテレビに違いない。ふむ。


結構目立つ役ながら、結局何の役にも立たなかった保安官補、どこかで見たような顔だなと思っていたけど知らない人だった。ロイド・ブリッジスという人でジェフ・ブリッジスの父ちゃんだと。