チャーリー・ウィルソンズ・ウォー 【Charlie Wilson's War】
これを見た。
- 出版社/メーカー: UPJ/ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2008/10/24
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『大いなる陰謀』を見た直後だった所為かかなり軽いトーンで気楽に見ることができた。
ほとんどアル中で、女にだらしなく、学生気分でドラッグなんかも嗜んだりするので逮捕されかけてドタバタしたりする一方でソ連に侵攻されたアフガニスタンを舞台に、極秘戦争=代理戦争をやらかすという、陽気なヤンキー親父(顔からして陽気だ)の話で、これもやっぱりアメリカアメリカ臭い映画だった。
まあ、短期的な結果としてはまずまずの成功というか、結局ソ連解体、共産圏の崩壊につながったということだしアメリカとしては大成功したんだろうけれど、まあ911についてスルーするわけにもいかない、ということでちゃんとチャーリーに「最後にしくじった」と言わせている
アフガニスタンのイスラム戦士に対する武器供与がエジプトにサウジ、それからイスラエルが手を貸しているということで、いろいろとややこしいのでチャーリーは口外しないでくれとくぎを刺されていたにもかかわらずハリウッドで映画化していいのか?と思ったんだけども、いいんだろう。というか裏事情を積極的に知らせたかったのかもしれない。知ったからと言ってもう手遅れというかそもそも手の打ちようがないのかもしれないけど、外交というのは国民の意思などとはほとんど無縁なところで決定されているのだなと。
しかし、500万ドルだった予算があっという間に10億ドルまで膨らんだというところがよくわからない。具体的な使途を議会に示すことなく使える予算が10億ドルもあって、大規模な代理戦争ができるってのは民主主義国家としてどうなんだと。危なくてしょうがないんじゃないのかと。国民が知る術のない状態で、自国の政府が世界のあちこちで恨みを買っているなんてのは勘弁してほしいんだけど、日本もいろいろやってるんだろうな。ふう。