大蟻食、ぽちり中毒になる?

先生は音楽づいたままらしい。

夜中にいきなりむくっと起き上がって『サロメ』をダウンロードしたりする訳で、危険極まりない。アップルのダウンロード・サイトはサービス開始直後にアクセスして以来、私が聞くような曲なんて何もないじゃん、と舐めきっていたが、ちょっと目を離している隙に妙な充実ぶりを見せていたのだ。

(強調は私)



いろんな意味で怖いな、それは。うむ。


デジタル化した生活に慣れきった世代がお年寄りになったらどうなるんだろう。とか思った…


「おばあちゃん、さっきダウンロードしたでしょ?もう忘れちゃったの?」


「いんや、しとらん。今日はこれが初めてじゃ。なんでそういつもいつも邪魔するんじゃ」


「ほら、ここみてくださいよおばあちゃん。『ばらの騎士』ってあるでしょ?」


「そうだったかね・・・」


「その下も見てくださいよ。『ばらの騎士』ばっかり3つもダウンロードしちゃってるでしょ?」


「・・・」


「先週は『ポッペーアの戴冠』を2つも。その前だって『さまよえるオランダ人』を5つですよ!5つ!同じ曲ばっかり。勿体ないじゃないですか」


「うるさいっうるさいっ、あーうるさいっ!勿体ないもくそもあるか。わたしの金じゃ。余計なお世話じゃ、ほっといてくれ。まったく、家賃も払わんくせに五月蠅い嫁じゃな!わたしゃもう死にたいわ」


ところでこの直ダウンロードした音源という奴、AACで256kbpsというしょぼい代物にも拘らず結構聞かせてくれるのは何故なんでしょうね。




AACってmp3よりも周波数を広く採ってるからよく聞こえるんじゃないでしょうかね。特に耳がいいわけではない私にはmp3で十分ですけど。