大蟻食、資本主義のひび割れを見物す(フランス語できるんすね、マジで)
うむ。あんまし本気にはしてないんだけど。
いつもよりさらに奮発したらしい巨大見出しは「御手洗、正社員の給与を二割減」(か? がどこにあるのかはわからなかった)とか書かれ、その下には比較すればややちっこく「資本主義の終りか景気の循環か」と添えられていた。
(強調は私)
なんかね、“100年に一度の危機”というフレーズに乗っかって削れるところを削りたいだけだろ?とか思うんだな。ほれ、言ってるやつが言ってるやつだから。あ、もちろんスポーツ新聞だからじゃなくて、御手洗さんだから、という方ですよ。
sharpの町田さんは非正規もできる限り切らない方向で、みたいなことを言ってたからな。やろうとすればできるはずだ。現金溜めこんでるんだから。
だいたい、派遣だのなんだの使って、これまで手をつけなかった(つけられなかった)人件費の大幅な削減で、がっぽり金を貯め込んだ末に、100年に一度とか言いながらさっさと首切り&給与削減とかね、恥を知らんね。特に有能な経営者だったから史上最高の業績を残せたわけじゃないのにね。恥を捨てられるような法の体制になったのでさっさと捨ててお金に変えた無能な経営者という印象しかないです。もちろん私にお金をがっぽりくれたらそんなことは思いませんが。
というのは四段。ちがう、余談だ。本命はこちら。
確かにシュール。何ともぶっこわれた風景。文字通りの資本主義の終りだ。
日記で紹介されているような事態は、一読したときには、大したものではないと思っていたんだけど、じーっとその光景を想像してみると、なるほど。と思ったり。
世界が壊れていく、その始めの部分を目にしてるのかもと思えば結構寒気がする。
何を思い出したかといえば『バーチウッド』の飢饉の描写。本当にあのようなことが怒るのかな?とか思うんだけど、そこでもやっぱり日本だけはなにも起こらない、いまのままの日常が続くんだろうなとも思う。ただ、一国だけ正常ってのは、その一国だけが異常ともいえるんだけどなぁ。日本にも裂け目を作ってみたいもんだ。青白いマグマが噴き出すような。
ところで。大蟻食先生にお借りした『花の命はノー・フューチャー』を貸してほしいとコメントした党員がおるわけであるが、あっしゃぁ又貸しはいたしゃあせんぞなもし。
なんとかというロシア製のDVDみたいに、「見たい人で回して」というありがたいお言葉を頂戴したなら貸してやらんでもないがな。がっはっはっは。あー、オモシロカッタナー!