ダーク ミロ、死の彷徨

これを読んでる。


ダーク (上) (講談社文庫)

ダーク (上) (講談社文庫)




なんじゃこれは。ミロっどうした。


だいたいミロにとって成瀬ってそんなに大事な存在だったか?あ?


などと思っているけれど、これはこれで面白い。これまでの小説とちがい、各章ごとに視点が違う。ミロ、善三、鄭、久恵、鎮浩。互いに見ているものが同じだったり同じ場面でもその見え方は各々違っている(ま、鎮浩の場合だけは光州事件そのものの凄まじさが全面にでてくるんだけども)。


ダークな死の影をまとってふわふわとうろつくミロが恐ろしい。ミロ自身は大したことを考えているわけではないんだけども。


犬を殺すのはよくないっ。猫にしとけ、猫に。