WALL・E/ウォーリー 【WALL-E】

始まる前。ディズニーの『ティンカー・ベル』が4部作で公開されるという予告。3部作じゃないの?4つも作るの?とはちくろさんが驚いたけれど、見るとどうやら3DのCGアニメーションらしいので、一旦基礎データを作ればあとは使い回しが効くからじゃないですか?と冷たく言い放ってみました。


その後、5分くらいの短編アニメが上映された。マジシャンとマジックで使われるうさぎさんとの『トムとジェリー』のような追いかけっこ。セリフがゼロだけど、わかりやすくてとても面白かった。はっちーの話によれば、これはどうも劇場でしか見られないということなので、行ってよかったと思いました。得した。


で、本編ですが。ピクサーの映画を映画館で見たのは実はこれが初めて。今年見た『カンフー・パンダ』でもCGの凄さに驚いたけれど、こっちも凄い。


どうやらCGがすごいってのはもう当たり前で、ということはすでに凄くないという時代に入ってるんでしょう。で、そのすごくない凄い絵を使って、どんな映画を撮るのかと。


とっても良くできていました。


ウォーリーが人間臭さを身につけたのはなんかのバグ。というかゴーストだわ。でも、イブはどう見ても最新式なのでああいう性格付けは、一種のペットロボットのような意味合いで、ああいう風に作られていると思うんだけど、その辺りがあいまいで。


でも、面白かった。上に書いた短編映画と同じく、セリフはほとんどないけれど、分かる。そういう映画はテンポが良ければ出来がいいのだ。


あと、ぶよぶよの宇宙船の船長が自分の両足でたった、その瞬間に。『2001年宇宙の旅』の曲が掛かる。そうなのだー。あの瞬間から、新しい人類の歴史が再び始まったのだー。そしてそれはエンドクレジットでも続いてるのだ。


ようやく立ったデブデブの人類とロボットが協力して(人間が一方的にロボットを使っている感じではない)、故郷・地球での生活を作り上げていく、その様子が壁画のような絵から始まってエジプトの象形文字、スーラのような点描、印象派のような絵、ゴッホのような絵と進化して、最後にはテレビゲームのドット絵で流れる(最後の最後にピクサーのCGに戻るかなーと思ったけれどドット絵でお終いでした)。



そういう細かーいところの作り込みというか遊びが楽しい。いいねーピクサー。これまで見ていなかったから、これから見る楽しみがたくさん残っているのだ。ふふふ。


そうそう。ピクサーのロゴアニメーションでスタンドライトが飛び跳ねるんだけど、どうもウォーリーのネタ元はこいつじゃないかと思った。ただし、ロボットのデザイン自体は『ショート・サーキット』からの、ほとんど流用というかパクリというかそのまま。ひょっとしたら同じデザイナーかな。どっかに一文書いてあったかな。それくらいそっくりだわ。