大蟻食、幼子のごとき老人に不安がる

はい。


「古い歴史と立派な文化のある国」というものは、ほぼ例外なく、侵略国家であった経験を有する。そうでないのは侵略する程度の実力さえ持たなかった小国や低開発国だけだ。まあ辛うじて、ぎりぎり、侵略する側だった、ということに、国家と自分を同一視するという奇怪な習慣を持つ御仁は秘かな満足を噛みしめてしかるべきであろう。




もう、このまんま思っていたところだったので、待ってましたと膝を打ってはみたものの足が伸びなかったので脚気を機にして今日は通常の三倍の野菜を食べたんだけども、落ち着いてよくよく考えてみれば、上記のような理解は昔どこかで大蟻食先生の同じような文章を読んでいた気がしてきてなんだ自分のアイデアじゃないじゃん、オリジナルを書いた人のところに戻ってきただけじゃん、俺もうボケてるな、と思って少し落ち込んだりもしたけれど私は元気です。


こういう文明に汚されたことのない幼子のように無垢な人々が、地方自治体や軍の指導的立場にあるということには、一抹の不安を感じずにはいられない。




そうなんだよなぁ。このおっさん、実はまったく反対の思想を持ちつつ、今回のような一見間の抜けた作文発表による更迭という状況を意図的に作り出し、本来の思想に沿った世論の醸成を狙っていたというのであればわかるんだけど(それにしたってもう少しかっこいいやり方があるだろうと思うんだけど)、どうもそうではないらしい。有事にこのような方が指揮を執ったならば、必ずやかわいそうな兵隊さんと民間人の死体の山がたくさん出来上がるんだろう。


例の“日教組だいきやいっ!”のなりあきくんも、このたもがみくんと同様に、素で間抜けだったという感じが映像からびしびし伝わってくる。


しかし自衛隊は大丈夫なんだろうか。制服も背広もろくなのがおらんではないか。現場ではがんばっている人がいるんだ、というのは現役の自衛官から聞いたことがあるし、その話しっぷりを見る限り信じてもよさそうだったけれど、事務次官といい幕僚長といい情報漏洩というかダダ漏れ隊員の様子をみると、リーチどころじゃなく、すでに親満振り込んでぶっ飛んでるとしか思えないんだけど。