大蟻食、アメコミ映画を評価する

いやぁご覧になりましたか。

インクレディブル・ハルク』を見て来る。いやもう、途方もないお馬鹿映画であった。




そんなにお馬鹿映画だったかなぁ?最後は確かにお馬鹿全開だったけどさ。あとリヴ・タイラーとやろうとしたら心拍数上がり過ぎてヤバくなったところとか。第二ラウンドってあの大学の場面だよね。けっ飛ばされてグシャってなるとこ。もう少しあの路線で引っ張ってもよかったと思うけど。


おっと、上に引用したところだけだとダメっぽく見えるな。補足しておくと“積極的にお勧めできる”とまで書かれてます。というか読者ならば大蟻食せんせいがお馬鹿大好きっていうかこれが褒め言葉だってのは知ってるか。


でも『アイアンマン』はあんまり見る気しないんだよなぁ。さらに言えば『ハンコック』はもっと見る気がしないのだ。あれははずれですよきっと。というか巨大な垂れ幕みて、え?ハービー・ハンコックの伝記やるの?そんなに波乱の人生だっけ?というか死んだっけ?と思っていたのが予告編みて『ハンコック』が“グウタラ酔いどれスーパーマン(しかも黒人)”の映画だと知って、そのあんまりな外しように見る気が失せたというだけかもしれない。あ、アンチスーパーマンとしてみればいいのか。


映画ついでに。竹熊さんとこ経由ですっごいお客がきたのでビビってしまった。なのでもう書かないけど。

いつから宮崎駿さんがシナリオを書かなくなった(いきなりコンテから始めるようになった)のか、よくわからないんですが、少なくとも『天空の城ラピュタ』のときには、もうシナリオはありませんでした。これは俺自身、直接宮崎監督本人から確認しております。




これはちょっと驚いた。すげぇな駿。ちなみに私は“バルス!”でずっこけたりしなくて、わりと素直にうわぁすげぇって思いながら見てました。確かに言われてみれば“バルス”で済ますのかよ!と思わないでもないけれど、とりあえずラピュタが二度と人間の手に渡らないようにするってのはどっちかというと王道というか選択肢はなかったと。あそこでごちゃごちゃやっちゃうとテンポが死ぬんじゃないのかな。


とするとです。少なくとも『ラピュタ』以降の基本的な製作過程は同じだってことになると。しかし『ラピュタ』と『もののけ姫』『ハウル』では格段に分かりやすさが違う。なんとなくエスカレートしている気がしますね。フェリーニ黒澤明も後になるほどわけのわからんものを撮っているみたいなので(『まぁだだよ』はすこし戻った?)、なにか共通の原因があるのかもしれません。


一度、宮崎駿監督が好きなあるいは高く評価している映画(実写含む)を聞いてみたいもんです。映画において何を重要視しているのか
わかるし、本人が自覚していないけれどもプラスの評価をしている部分もわかるだろうし。


ところで竹熊さんが仰った“宮崎映画の模倣作品がみあたらない”ってのは結構重要なポイントかもしれないですね。そろそろ宮崎駿で論文とか書かれてもよさそう。というかすでにあるかもな。どうしたって面白そうなので読んでみたい。