顔
深夜TVでやっていたのでこれを見た。
- 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
- 発売日: 2002/07/25
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ワロタ。少々冗長にも感じたけど、これはジワリとくるおもしろさ。
学校卒業以来ほとんど実家のクリーニング屋に引きこもって(といえ裁縫の仕事はしていた)いたぶっさいくな姉(藤山直美)と派手で綺麗な妹(牧瀬里穂)をその昔父親が家族を捨てて出て行って以来女手ひとつ(!)で育てたお母ちゃんの三人家族。
頑張っていたおかあちゃんが仕事中に倒れてそのまま亡くなる。ショックで葬式にも出ずにいつもどおり二階に閉じこもっていた姉をののしる妹。よくわからなかったけど(聞き取れぬ)、どうやら姉は妄想たくましく自分のことを清楚なお嬢様に置き換えてなにやら創作をしていたらしく、それを盗み読んでいた妹がそれをネタに姉にクリティカルな一撃を見舞ったが、どうやらそれは姉の怒りの臨界を超えさせてしまったようで、縊り殺されてしまう。
湯船につかりながら手首を切り自殺を図ったけれど「痛っ」といって中止。服と香典を持って長年こもってきた家を飛びだす。当然警察に追われることになったけれど、直後1995年1月17日が訪れたことと、閉じこもってきた所為で顔写真がほとんどないという状況のおかげで、何度も警察に捕まりそうになりながら延々と逃走に成功し、日本中を転々とする。
おもしれぇ。なんか整形して逃げ回っていたおばさんがいたけど(時効直前に逮捕されて刑務所で死んだひと)、あれも元ネタのひとつみたい。実家から逃げた直後におまわりの居ない交番で「私妹殺しましてん」とぶつぶつ独り言を言っているときに酔っぱらったおっさん(中村勘九郎)に連れていかれてトラックの荷台でレイプされる。そのときものすっごい叫んで嫌がっているんだけど、笑ってしまった。勘九郎可哀そうでさ。
と思っていたら國村準のほうが凄かった。素面なのに「おまえとやりたいんや!」と必死で言うの。すげぇ。ワロタ。奥さんのほうが絶対いいのに。
結構人が死んだりするけど、なぜか笑える。音楽もあるか。とにかく最後の最後(爆笑しました)まで面白う御座いました。あと大楠道代と豊川悦司の姉弟がよかった。