大蟻食、はしごで外す
映画のはしごなんて大昔すぎて忘れた。いつだったかな、そのような豪遊をしたのは。金があんなら『カンフーパンダ』と『ハプニング』の二つを初日に。パンダのほうは心配してないけど、ハプニングはやばいらしい。
町山智浩のアメリカ映画特電 第52回 新作『ハプニング』でシャマランの起死回生なるか?
もう、映画作らせてもらえないかもしれないんだってさ、シャマラン。やべぇよ。
それはそれとして。
ソプラノ親分のところ程度にも稼げてなさそうな組織、って全然怖くないよ。結局クローネンバーグって『クラッシュ』で終りだったのだろうか。
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』もいまいちだったんだよな。んで、今回もおんなじヴィゴ・モーテンセンだし、おれはこのひとの顔が嫌いなんだわ。なんかねぇ。TVドラマ向きだと思うんよ。
それはそうと、『クラッシュ』ってドン・チードルのやつかと思ってたらアノ『クラッシュ』のほうだったのね。なんかジェームス・スペイダーがあんま好きじゃないので敬遠してた。ヤエガキんちょの感想をまって見るかどうか決めよう。
それはそうと、ソプラノ親分、いつレンタルにシーズン6が並ぶんだろうと思って待っていたらなんとシーズン1を残して全部消えていた。どうしてくれんだよ、ここまでひっぱっておいて。鉛の弾ヴチ込んで埋めてやんぞ!
で、もう一本、『幻影師アイゼンハイム』ですが、
種村季弘が書きそうな話をそういう書きぶりで書いちゃって、だから妙な迫力が生まれている、という原作にメロドラマと大陰謀をぶち込んじゃ駄目だろうが。
だれ?種村さんて。ま、いいか。僕は不覚にもあの日、ドイツ料理でおなかいっぱいになったうえビールのんで気持ちよく寝てしまったので、メロドラマ部分をすっかり見落としていたのですが、ある意味勝ち組ですかね。あんなにはっきり寝てしまったのは徹夜明けて夕方梅田で見た『ヴァン・ヘルシング』以来のことだわ。まぁエドワード・ノートンだし、いいんです。
あれって冒頭のモンタージュみたいなところとか昔くさくてよかった気がするな。Iさんにも聞いたんだけど、最後、辞職したポール・ジアマッティが庁舎から出てくる場面も、最初真っ暗な画面に小さな穴がぽつんと開いていて、それがぐわーっと画面全体に広がるという始まり方で、あれも古い映画っぽく(勘違い?)てよかった。
予算が増えるといいの撮るかもね。
しかしこの二本といい『リボルバー』といいはずしっぱなしですね、先生。いかんですよ、精神衛生上。酔っぱらって『ホット・ファズ』でも行きましょう。