朝。5時前、4時40分頃に目が覚めた。まだ早い。だけど今から二度寝すると起きられないかもしれんと思い、そろそろのろのろと出発準備をする。


人気のない、車っ気もない道をとぼとぼと駅へ。5:55の電車に乗り京都へ。京都からのぞみで東京へ。途中、8時55分ごろだったか、車掌さんが岩手の地震についてアナウンス。東海道新幹線と首都圏の在来線は大丈夫だけど東北新幹線上越新幹線は点検中みたいなことを言っていた。震度6強ということで胸がさわさわしたけどラジオを持ってないのでしかたない。眠る。


東京へ着いてもとくに人があわてている様子もないので大した被害がないのかなぁと思い、以降のんびりモードに入った。東京駅で乗り換え上野へ。すげぇ晴天。東京で晴れていた記憶がなかったので、それだけでウキウキ(死語。とくにカタカナでは化石)した。


晴れていても東京というところはどこか薄暗く煤けた感じのする街だけどそれでも緑のおおい公園は気持ちよかった。





毛並みはあまり良くないしちょっとやせていたけどなかなかワイルドな感じの猫。追いかけて済まんかった。そういえば円形の東屋のようなところにホームレスがきれいに並んで寝ていたな。大阪城公園よりはずっといいけど、景気悪いんだな。


ということで、かずめ嬢がよかったと言っていた展覧会を見るため都立美術館へ行く。前にも来たことがあるなぁ。球体を見て思い出す。そして綺麗な球体に穴があいているのを見て、ああ前見た時も驚いたんだったと思った。あほだ。


見たのは『日仏交流150周年記念 芸術都市パリの100年展』というもの。ブロンズ像に絵画、写真でもって昔のパリの様子を見せるということらしい。もともとブロンズはほとんど興味がなくどうでもよかったんだけど絵と写真はとても面白かった。


絵はユトリロが良かったかな。あとは肖像画。いろいろあったけれどエメ・モローというひとが描いたヴィクトル・ユゴーの肖像がよかった。なんだか東郷平八郎乃木希典のようにも見えたけど、でーんと座ったひげおやじはアングルの『ベルタン氏』を思い出させた。時代はどうなんかな。エメ・モローってひとが見つけられなかったよ。かずめさんヘルプ!


ノートルダム・ド・パリ』の連作が好評ということだったけど、なんだか挿絵としては良いけど一枚いちまいははいまいちだったような気がするな。そんなことよりユゴー自身が描いた絵のほうがすごかった。なんでもできる親父さんだったみたい。


あとはねー、テオ・ヴァン・リッセルベルグという人の『アリス・セットの肖像』がね、綺麗だった。点描ででっかかったけど離れてみるとなかなかよい→Portrait-Alice-Sethe WIKIMEDIA COMMONS

右後ろにある木造らしいのが東洋人っぽいのが気になった。ちょっとビリケンっぽい。こうやって画像で見るといまいちだし、図録の写真もいまいちなんだけど、実物はとてもきれいな絵でした。ぼーっと見てて、あ、はちくろさんだって思った。見た目は全然ちがうけどさ、姿勢というか雰囲気というか。やれやれだぜ。


あとは写真。一番多かったのがエッフェル塔を建設しているところを撮影したもので、とても小さい写真なんだけどかなり細かいところまで写し取られていて100年から130年前のものとはとても思えなかった。しかし写真で一番の衝撃はこれまた肖像だった。それは『アレクサンドル・デュマの肖像』写真。若い時のもあったけど中年だろうか、1/4黒人というのも初めて知ったけどちょっと太ったデュマのあふれ出る生命力がすさまじかった。暑苦しいなんてもんじゃないな、あれは。病弱な人は近寄ると死んじゃうってくらい。あのねー、みのもんた10人分を濃縮したような濃さ。やばい。


手元に欲しいな〜と思ったのがオノレ・ドーミエの風刺漫画。反った上体とか脚の曲線、特徴的な鼻をもったクドイ顔、どれをとっても楽しい。むかーしの日本の漫画の曲線に似ている気がした。あれこそポストカードかなにかで売ればいいのに。買うぜ。


と、10時くらいからじーっと見て回ったら2時間経過。お茶の水へ移動すべく電車に乗る。だがしかし、秋葉原駅の乗り換えで失敗。ものすごい勢いで反対側へと歩いて行き止まり、汗かきながら戻ってくる。なんだよあれ。


リバティータワーへ行き少し待つとぷりぷりざえもん登場。電話すると柱の向こうからはちくろさんが登場。なんだ、いたのかー。ネガまじめなんだろう。すこし遅れてまーさんがやってくる。まーさんはぷりぷり氏の作曲した歌のイメージを絵に描いていらした。なんだ、みんな芸達者だなー。勢いでタチャンカかってしまったので今度色塗ってくださいよ。おながいしまつまーさま。


4人で昼ごはん。南下してすぐの脇道を右折、すぐ。みたいなところの坦々麺屋さん。辛いものがちと苦手な私とすごく苦手っぽいまーさんが定食と普通のラーメン、ぷりさんとはちくろさんが明らかに危険なオレンジ色をしたスープの坦々麺を食べた。からいの大丈夫といっていたぷりさんはせき込んでいたけど、はちくろさんはおいしいおいしいといいつつオレンジ色の汁を飲んでおられた…


その後スタバへいってコーヒーを飲む。なにやらお店の女の子が粗相しまくりだったらしいけど見てなかった。ちっ。5分前くらいになってリバティータワーへ。このときぷりさんはせっかくもらった絵を置き忘れていたらしく途中スタバへ引き返した。うかつなやつめ。


教室に入るとすでに最前列ど真ん中にヤエガキさんと稔さんが。むう。教室を見渡すと結構な人。前回より多かったかもしれない。例の高校生もいた。彼はもうだめだろう。手遅れだ。かわいそうに。


で、少し遅れて先生登場。今回はピンマイクをつけ、高遠先生が用意されたPCにカードを接続し、家から持ってこられた絵画のデータをプロジェクターで映しつつ話をされた。書画カメラよりいい。


内容についてはまた後日(たぶん)。前回より分かりやすくて面白かった(といっても前回は風邪薬飲んでたからなぁ)。


終了後教室の外でnarrenたんにご対面。なんだよーひげおやじひとりじゃん。あの美人さんの柚香たんはどこさ。と聞くと、投石党アレルギーだという極めて正常な奥様が離れた場所でしっかり保護しているということだった。よかった(と思ったがのちにぷりぷり&Gの2大ニコチン男に襲撃されたそうな。くそぅ、おれも行きたかったなぁ)。


その後25人くらいだったろうか、大人数でごはん。というか飲み会。もうなんというかカオス。2次会もカオス。カオスこそ投石党。あれでいい。


最後の〆にスタバ。不覚にも寝てしまった。そのあとGさんに池袋まで送ってもらう。地下鉄で行ったんだけどさっぱりわからんね、あれは。


そんでもって24時ごろ、妹んちに到着。このときすでに頭ががんがんしていた。宿代がわりの土産を渡す。水を飲めと大きなコップに3杯も飲まされる。なんつう拷問だ。いくら夜中に着いたからってひでぇな。妹なんざろくなもんじゃねえ…つづく!