アバウト・シュミット 【About Schmidt】

深夜やっていたので見た。


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面白い。これはあれか、ジャック・ニコルソンというおっちゃんを他の映画なんかで知っているからこそ面白いんだろうか。それとも初めて見た人のほうが面白いんだろうか。どっちでもそれなりに面白そうだけど。


ということで、全編ジャック・ニコルソンのワンマンショーであり、これがなかなかいい。ただ娘婿の母になるおばさんがキャシー・ベイツなんだけど、彼女だけはジャックと張り合えるだけのパワーがあった(いろんな意味で)。


しかし、世のお嬢さん方よ、結婚相手はちゃんと選ばないといけないよ。あまりにアレな相手だとお父さんが死んじゃうよ。同じ復讐をするにしてももっと他の方法を探しましょう。一生行かず後家というのもアレだけどなぁ。


しかし、キャシーおばさんの一家を低俗な連中だ!と言いきってしまうあたりをみるとあの程度のひどさであれば誰だってひどいと思って構わないということなんだろうか、アメリカでは。あの一家を見て、“なぁんだたいして悪くないじゃん”などと思われるようではシュミット父ちゃんのつらさや哀しさがぴんと来ないもんね(登美彦坊ちゃんのヒロインと同じだわ)。キャンピング・カーも笑いの対象になってるけど、あれも怒るひとはいないのだろうか。あとインディアンとか。ヤジリのコレクションとか。いいよね、そんな細かいことつっこんでたらなんにもできなくなっちまうし。行き過ぎたPCはイケナイヨ!


ま、ほんとは爆笑したんだけどね。42年連れ添った奥さんに対する愚痴とかも。最後はちとやりすぎな感じもしたけれど、いいや。結婚式のスピーチでかなり緊張したあとだったので、反動で緩くなってたのかもしれないけど。


にしても、一人暮らし始めてから旅に出るまでのドタバタを見ているとほとんど『シャイニング』だったのでわろた。パロディだったんだろうかね、あそこ。とにかく面白う御座いました。