あなたになら言える秘密のこと 【La Vida secreta de las palabras】

ラスベガスをやっつけろ』も『クイルズ』もなかったのでこれを見た。


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なんてひどい映画だ。誰だこんなものを紹介してくれやがった野郎は。鬱々となってしまったではないか。来週1週間は恢復(←使ってみたかったの)出来そうにないじゃぁないか。


とはいえ、やはりサラ・ポーリーはかわいい。いい。あのおでこ。だいたい実生活において、旦那が不細工なところもいい。腹立たしい一方で希望ももたらしてくれる。


映画は、前回みた『死ぬまでにしたい10のこと』と雰囲気が似ている。不幸なエピソードが、なんだかあざとい感じがするところも同じ。そういえばNHKの朝ドラで昨日今日出てきた里子第一号が瞳に説教するあたりで、里子の言葉に説得力がなさ過ぎて、お前が言うな!とつっこんでもひとり。というとても寒々とした空間が広がってしまったではないか、朝っぱらから。という感想をもったんだけど、なんだか似ている。里子のほうは役者がヘボだったり脚本がクソだったりする所為なんだけど、この映画のほうは描かれる「不幸」がひど過ぎるせいで役者がどんなに頑張っても追いつけない、あるいは脚本のなかでぴたり此処しかないという場所にすこーん!とはまり込んでいたとしてもそのほかの部分から浮いてしまうというというのが理由っぽい。というか見ている自分が追い付けないというのもあるんだろうけど。それくらいひどい。9・11なんかも扱いは難しいんだろう。そういう意味でも『アンダーグラウンド』は傑作かも。


もう一点気に入らないのは、おっさん(ティム・ロビンス)に都合よすぎる展開がむかつく、ということ。あーあーあー、おまえは渡辺淳一かよ(弘兼憲史かよ、でも可)と言ってもいいんじゃないかというくらい。もちろん監督がティムの代わりに私をキャスティングしていたならば、問題はないのであるが。もうね、ちょっとくらいほんとに火傷すりゃいいのにティム・ロビンスは、と思った。
ああ、監督が一緒なのね。イザベル・コイシェ。