行き帰りの電車の中だけで読んできた(バスだと酔う。速攻酔う。時計の文字盤見ただけで酔う)ので相当掛かってしまったけど、読了。

ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)




いいなぁ、面白いなぁ。カエサルカッコいい。ナイスハゲ。


特に、「カティリーナの陰謀」でキケロ相手にやり合って議場出たところでボコボコにされるところ…痺れた。似たようなことが随分昔からあるんだなぁ。国を危うくするような陰謀だし、思っただけで死刑OKじゃん!(しかも裁判も控訴権もヤラネ!)みたいな。一人反対したカエサル最高。ふへ。


カッコいいのはカエサルだけじゃないね。イタリア語なんだろうか、プロコンスル(前執政官)とかプロプラエトル(前法務官)とかカッコいい。あとJuventus(ユベントゥス)とか。


いちばんカッコいいのはインペリウム絶対指揮権にルビとして振られているちいさい“インペリウム”という文字には痺れる。じんじん来る。俺もインペリウム欲しい。なんでもいいから欲しい(明石家さんまなら夜のインペリウムとかいいそうだけどそっちは要りません)。


で、七海たん。いいなぁ。七瀬に匹敵するくらいいいなぁ(スカラーとして、ね)。やっぱりところどころ文章がおかしい(お前が言うな!って言うな!)んだけど、あまり気にならない。いつもならムキーッてなって苛々イライラするんだけど七海たんのは大丈夫。なんでかなぁと考えたけど、やっぱり塩野さん自身そこのところは分って書いてると思う。そのままにしているのは流れというか勢いを削がないためだろう。なんか、どどどどどーっと書かれているまま(お話を聞いているような気がする。口述筆記じゃないんだろうけど)読んでいると波に乗ってすいーーーっと気持ちよく前に進める。その気持ちよさのお陰であまり気にならないみたい(ほんとはちゃんとして欲しいけど)。