カサノバ 【CASANOVA】

これを見た。

カサノバ [DVD]

カサノバ [DVD]




色々と微妙。とはいえ、大筋では悪くない。ハチャメチャドタバタな展開も、いかにも古典的な喜劇という臭いがしてこれはこれで悪くない。とはいえ、いまひとつ乗れない。微妙にリズムが悪いような、なにか大事な部分を編集で落としてしまったようなそんな雰囲気。


チャンバラも決闘シーンは短いけれど良かった。ただ最後の逃走シーンは何がどうなっているのかよく分からないまま船に到達していてスッキリしない。


とはいえ、ヴェネツィアという町がとても綺麗だったので、実はそれだけで十分満足できた。なんというか、画になる町というのがあるんだな。おととい見た『エディット・ピアフ』で映ったパリも画になる町だったし、ロンドンもニューヨークも映画に良く合う町だ(ロサンゼルスはいまいちだめだなぁ。なぜか)。日本には、少なくとも現代劇に合う町はないなぁ。情けない。撮り方によっては画になる町があるんだろうか。


ラード商人のデブが乗ったゴンドラが跳ね橋のようになってたり、子豚が流行ったり、わけの分からんエステがあったり、細かい笑いも結構笑ってしまったんだけど、やっぱりヒース・レジャーの顔を見ると、ああ、こいつもう死んじゃったんだなぁと思ってしまってショボーンとなってしまう。若いよなぁ。あんま幸せな役もなかったし。『チョコレート』とか『ブロークバック・マウンテン』とか。見た映画の中でハッピーエンドは『ロック・ユー』くらいかな。あれも微妙に哀しみがあったけど。兎も角、勿体無い。南無(-人-)