ヘルレイザー 【HELLRAISER】

ワールド・オブ・ペインってのを見た。


ヘルレイザー ワールド・オブ・ペイン [DVD]

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ずっと昔にTVで見たヘルレイザーはあっち側へ入り込むタイプで、『ベルセルク』が真似したやつ。でも今回見たのは殆どこちら側だけで話が展開する。


ホラーをみると大抵笑ってしまうんだけども、こいつはあまり笑えなかった。そんなに怖いわけでもないんだけれど理由はわからない。主人公の女性が微妙にアシュレイ・ジャッドに似ていてそっちのほうが気になったというのもほんの少しある。


あとはこの女性の過去がストーリーのポイントになってくるらしいんだけど、ちょっとこれは反則というか安易に取って付けた感じがして受け付けなかった(取って付けたという言葉には既に安易という意味が入ってるんじゃないのか、俺よ)。


とはいえ。どんどん場面が飛んでいったい何が現実なのかよくわからんというのは意外と悪くなかった。なんかこれも安易というかダメな気もするけど、実際病気かなにかで自分自身の脳さえ信じられなくなってしまうとああいったことも起こりうるようなきがして、という意味ではそれなりに怖かった。ほんと、自分の視覚や聴覚といった五感に加え短期記憶がまったく信じられないとすると、恐怖が原因で誰かを殺してしまうかもしれない。んで、殺した後で実は相手は化け物でもなんでもなくて普通の、それも善良な人だった、なんてことになるかもしれないと考えたりしているととても怖い。映画そのものよりずーっと怖い。


ということは、映画としてはやっぱいまいちということなんだろうか。まぁ、なんにしてもあの箱はいいなぁ。