第五回講義 その四

むう。まだ一週間しか経っていないのか。不思議なきもち。


ここ数日寝てばかりいるので、ちーともまとまりません。講義の録音はすでに3回は聞いたのに。なので今日もおまけ。


そういや、北方ルネサンスとか言っていたのを思い出し、またフランドルという言葉も思い出したのでうぃきって見たところ、“大当たり”でました(映画の『フランドル』も見たいんだけどなぁ。まだ新作だったし、どうしょ)。


何が当たったのかというと。「みかんのいっこもくれない顔」をしているやり手商人の爺さん見つけました。






(騎士) こいつがこの前、落っこちてきたみかんを拾っただけの坊ちゃんを

「お前にはやらん!さわるな!」

って怒鳴りつけて泣かしやがった爺です。ひッ掴まえてきました。
(母) まぁ、なんて酷いことを。同じことをここでも言えて?言って御覧なさいな。


この坊やを泣かせたらどうなるか分かってるわね?そこの剣でグサーよ、グサー

(子) お、おかあちゃん、このおっさん顔怖い・・・


(鳥) (ぼっちゃん、ぐ、ぐるしい・・・)
(爺) (わしゃ忙しいちゅうねん。ほんまにかなわんなぁ。はよ帰してくれ。なむなむ!)
(坊主) なんと、ふてぶてしい顔。あご周りのたるみは積年の罪が貯まっとる証拠じゃ。

しかも、奥様、この爺あきまへん。この期に及んでまだ台帳放しよらん。よって死刑。



こんな感じでしょうか。wikiフランドルの項に上がっていた画家のリンクを片っ端から見て、さらにそこからwikimediaを探して見つけました。


画家の名前はヤン・ファン・エイク(Jan Van Eyck)で、この絵の名前は『la Madone au Chanoine van der Paele』でした。バンデル・パエロに聞こえていた名前は、ヴァン・デル・パェーレだったのでした。


ネットで探したなかでいちばん良かったのがこちら


国立台湾大学

拡大図も大きくて綺麗。


解説はここがいい。なにせ日本語。

1434年ブルッヘ(Bruges)市のシント・ドナートゥス教会の参事会員を務めていたヴァン・デル・パーレから依頼を受け、制作された作品である通称『ヴァン・デル・パーレの聖母子』。




教会の参事会員と聞くと『鏡の影』を思い出しますな。


このエイクさんのこの絵 アルノルフィーニ夫婦も面白い。顔が気持ち悪いのもいいけど、後ろの鏡への映り込みの細かさが異常。


他にも、同じ北方ルネサンスのフランドル絵画でHans Memlingという人の面白い絵を見つけたのでリンクだけ貼っておきます。


Christ Giving His Blessing

Porträt des Martin van Nieuwenhove


一枚目は一見普通、でもじぃと見ると世にも奇妙な顔に見えてくる。ゲームかなにかで見たような顔。二枚目のぽけーっとした口元がなんともいえない味。なんとなくキアヌ。いや、どことなくキアヌか。