本屋よ、おまえもか!

大蟻食閣下著『ミノタウロス』が某本の雑誌において2007年のいちばんの作品に選ばれたらしいということを小耳に挟んだので、偏狂の末端党員ながらこれはどのような解説が載っておるのか、褒め言葉が並んでおるのか、驚嘆の句がならんでおるのか、などと気になり始めたので数年ぶりに『本の雑誌』を購おうと書店に出向いた。


一軒目。無い。大体文芸関係の雑誌が殆ど無い。「南京大虐殺の嘘」みたいな下品な赤い本が山積みになっているくらい。なんということだ。どこか別の場所にあるのではないかと書店のお姉さんに聞くと、は?本の雑誌?え?などと要領を得ない。あ、いや『本の雑誌』という名前の月刊誌ですと説明すると少々お待ちくださいといってカウンターの奥へ。


なにやら一覧の小冊子をパラパラ。ありませんね。ちょっとお待ちください、検索してみますといいつつPCへ。結局ここで出てきたのか、何月号でしょう?といいやがるので、いまお店にないなら結構ですありがとうございましたといって店を後にする。


まぁ、百貨店の店員だし、書店員じゃないからしょうがないかと思いつつ今度は本当に本専門の書店に行く。ここでも文芸系の雑誌は虫の息。殆ど無い。もう探さずにいきなり聞いて見る。だが店員の反応は同じ。調べますといって先ほどと似たような小冊子をパラパラ(そもそも取次ぎ店通してなかったような…)。こっちへ持ってきて『本』という講談社だったろうか、その雑誌を指差してこれですか?などとノタマウ。


いえ、『本の雑誌』という雑誌ですと説明しつつ脱力。


個人的な感覚でいうと書店員の癖に本の雑誌』を知らないなんてもぐりだろう!くらいのもんですが、どうなんでしょう?id:kenkaianさんあたりにきけばいいんだろうか(あ、ブクマさせてもらう程度でまったく存じ上げませんが)。ようわからん。


三軒目は見るだけで、聞かず。ここも文芸系は風前の灯。当然のように『本の雑誌』はない。


どんだけ〜!どんだけマイナーなんだろう。もっと普通に買えた気がするのにな。世間一般は遠いもんだったけど唯一本屋は近い存在だったのに。おまえも逝ってしまうのか。


ということで、これ買った。






荒木飛呂彦だってさ。表紙買いしてしまった。だが後悔はしていないッ!(あ、ジョジョ立ちのあれはいらんかったけど)