つづき

さて、永観堂を出た私はトコトコ歩いて一路西へ。白川通りを横切り目の前に現れた小山に沿って薄暗い道を登り、途中で左に折れてさらに階段を上ったところにそれはありました(なんだか横から入ってしまいました)。

真如堂 真正極楽寺

真如堂はいつかお十夜というものを見に行こうとずっと思っていながらこれまで行ったことの無かったお寺でございまして。どんなところだろうと思っていたのですがやってきた道が薄暗くて気持ち悪かった所為かお寺も全体的に薄暗い薄気味悪い感じが漂っておりました。





まだお昼過ぎなのになんだか薄暗い。お堂に入ってみると畳がブカブカ。なんだか歩くとウネウネして湿気てるのが分かる。どうもお金が無いらしい。ここも境内は広く建物は巨大でその昔は栄華を誇っておったであろう面影はあるもののブカブカの畳のお陰でグッと親近感が湧いてくる。本日初の庶民的なお寺。紫色のはっぴを着たお寺のおっちゃんの説明もべたべたな感じでおばさまたちの集団を笑わせまくっていた。稲垣五郎がTV番組の取材で来たとか安倍晴明がどうだのというお話。ツマンネ


本堂にある、お釈迦様を描いた巨大なタペストリーを見たあと裏へ回って庭を拝見。





この横に並んだ岩は涅槃像として見立てるものだそうで。うーん、どっちが頭だったか。左?


襖絵なんかもあったけれどイマイチ。山口素絢の寒山拾得の屏風が一番か。なんだか木川かえるだったか、舞台の上で大きな紙にむかって筆で漫画を書く芸人がいたけど、あんな感じでサラサラっと書いたのではないかというような漫画ちっくな画。ああ、黄桜の河童みたいな。


そうそう。真如堂にもゾウさんがいました。





このゾウやべぇ。顔怖い。


紅葉はどこだ?ということで一番すごかったのが三重塔でした。





人も凄かった。





で、その三重塔の脇にあるお家で、菊が展示されていたので覗いたら結構すてき。





古典菊というものを初めてみたけど、花火のようでとても綺麗





この写真、珍しく色がよく出ている。うむ。


ということで、伏兵の菊のお陰で気分よく真如堂を後にし、遅めの昼飯(ギョーザセット)をむさぼり食って一路南へ。今度は遠いのでバスに乗った。が、これがウンのつき。渋滞で遅い遅い。

東福寺

東福寺ね、行った。いったんだけどね、遅かった。チケットが16時15分まで。アウト!


しょうがないので撮り合えず撮ったのがこれ。





これじゃどこかわからん!ということでもう一枚撮ったのがこれ。





これだけはっきり写ってりゃどんな阿呆にも分かるだろ。ふん!

まとめ

ということで、最後は敢え無く散華しましたが、一日でこれだけ回れば十分かと。失敗したものも入れて290枚ほど撮影。データ量は全部で1GB超でございました。SDは4GBあるので余裕ですが、バッテリが少し心もとない。4GB分撮ろうとすると予備のバッテリが要りそう。


まぁ、しかし、当初の予想通りとはいえバカスカ写してしまいますねデジカメ。とりあえず数撃ちゃ当たるだろうという感じが、ちと情けなさを醸し出しますが、絞りや露出補正を幾つも試してみるという練習にはもってこいか。とはいえもうフィルムに戻ることはないでしょうが。


物凄く歩いて物凄く疲れた。





おがぁちゃーん!疲れたぁ〜!お腹すいたぁ〜!なー!なー!なー!


うるさいなぁこの子はほんま。しゃあない、おっぱいでも飲んどき!もう、お兄ちゃんになってんのに恥ずかしい子やな!


みたいな。真如堂の中庭にありましたありがたみの薄そうなたぬきの置物。珍しい母子像のようです。はい。


おしまい。