クラッシュ
今日はほんとになぁーんにも無かった。本も読んでない。ということでこの前みた映画を。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2006/07/28
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これはなんとも微妙な味わい。そう、あじわい。
テロリスト=アラブ人というのも酷いけど、そのアラブ人と間違えられたイラン人(ペルシャ人)のおっさんとかメヒコ!の黒人か白人か微妙な連中に、白人に媚び続けて自らの魂を深く傷つけていた黒人TVプロデューサとか、白人至上主義の警官(マット・ディロンだよ、きちゃなくなってたよ)とか、人種間の軋轢、差別の構造がひとつの柱なんだけども、それだけじゃない。
クラッシュということで交通事故から始まって交通事故で終るんだけども、車以外にも色々と壊れているらしいアメリカ合衆国。ということかも。
ドン・チードルが中々凄い。差別厳しい中刑事やっている自分と出来が悪くてちっちゃい強盗を繰り返しているらしい弟。壊れている母親はいつも弟びいき。弟が死んでからもなおおまえが悪い、弟がよかったと責められるドン・チードルのあの顔。
前回見た『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』で自動車修理工をやっていたときもそうだったし『ホテルルワンダ』でもそうだったし、この『クラッシュ』でも。ドン・チードルって困った顔がよく似合う。困った顔役者。ま、オーシャンズ○○だと全然違うけどもね。