12モンキーズ
この前みた『ブラジル』が面白かったので、同じテリー・ギリアム監督の。
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- 発売日: 2006/12/22
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テレビで見た記憶はあったけれど、あんま覚えていなかった。最後のあたり、助手のことや結局駄目じゃん!ということは覚えていた。
ん。やっぱりところどころ『ブラジル』と似ている気がする。防護服とダクト屋の服が一緒だし、未来の刑務所の場面で出てくるボールというかハロのようなマシンがおんなじ。ああいうメカ(!)が好きなんだろうな。松本零士のモニターと同じでいつもいっしょw
ブラッド・ピットはノリノリで、目がかたちんば。物凄く愉しそうに喋り捲り腕振りまくり中指立てまくり。マデリーン・ストウは綺麗。ブルース・ウィリスはいつもと同じ。ヒゲつけた顔がこの前みた『ラッキーナンバー7』の殺し屋と同じ。演技も同じ。可哀相なのは過去でも未来でも同じような感じで精神科医と裁判官(?)に詰問される。
ただ、薬漬けっていう理由があったとしてももう少しうまく立ち回れよおまえ。おまえの所為で50億だぜ!というのは今も昔も同じ感想。塹壕戦に途中下車したのもようわからん。WWIの弾を撃ち込むだけのためだろ!とか。
でもまぁギリアムおじさんだし、いいかと。流されやすいのねわたし。基本的には悲しい暗い話なんだけど、あちこちに笑いが仕掛けてあって(しかもちょっと毒がある)、これが結構面白い。
でもやっぱり悲しい。最後の場面で自分自身が死ぬところをそれと知らずに凝視する子供時代のジェームズがかなりしつこく映っている。その目の色(寒くなるような薄いうすい青緑、)がとても綺麗で哀しい。あれだけのためにタイムスリップものを撮ったような気がする。