エターナルなんとか

自分の属する世界を忘れて、うっかり見てしまった(いや、ほれ、この↓ジャケでしょ。色といいキスといい、ね?)。




なぜかは知らないけれど、主演はユアン・マクレガーだとばかり思っていた。ケイト・ウィンスレットは合っていたんだけどなぁ。男のことなどどうでもいいってことだろうか。


特定の人物の記憶だけを消去することができるというかなり画期的な技術がお話の基盤にあるんだけども、それを実施している病院が町角のぼろくて小さなビルの3階くらいにあるクリニックといった感じで、開発者と思われる博士と助手と受付嬢と助手見習いだけで運営されており、僕ならばそれだけで怪しんで近づかない。鼻で笑ってケッ、あれはトンデモだよ、よくあんなバカなものに引っ掛かるやつがいるよなぁまるで円天市場だぜ!とかなんとか言うところだが、映画の中ではトンデモでもなんでもなくて実効力のある技術ということになっている。


なっているというだけなら、いくら映画、作り物だとはいえ“うはwwこれは酷い、馬鹿杉www”で終らせるところであるが、この記憶を消去している過程で見る夢のようなものの描写がとても面白いので、おっ、これはなかなか面白いではないか!という結論になる。


これひとことで面白いと書いたけれど、SFというかファンタジックな特撮の部分に結構な分量が割かれていて、地味な割りには労力はすごいんじゃないだろうかと、公開後数年経った日本の端っこで冴えないむさ男がひとしきり感心してもひとり。おもしろうございました。


一点、驚いたことがあります。それは博士の助手が『ゾディアック』で一人捜査に情熱を注いでいた刑事と同じ人だったということ。どっかで見たことあるなと思っていたら途中閃いた。全然違う(いや、見たことがあると思う程度にはあれですが)。モミアゲの有無だろうか。だとしたら侮れんなモミアゲ。モミアゲといえばルパン三世だが、モミアゲなしのルパンはいったいどんな印象になるのだろう。どうでもいいが。