これが肝というやつ

なんという後だしジャンケン(最近おおいなぁ、気に入ってるのかもしれん“後だしジャンケン”)


実を言えば、私は以前から福田康夫のファンであった。



今回の“実を言えば”は正しい使い方だな。もうちっと高尚な内容だったら“告白するならば”とかになるんだろう。しかし“以前から”ってのはジワジワくる面白さがあるな。


で、中身はというと

官房長官だった福田君が記者会見でしらっと公式見解を述べておいてから、唇を軽く歪めて薄笑いを浮かべて、おれは不同意だけどね、みたいな顔をするのが好きだったのよ。

(強調は私)


意識してみたことはないはずなんだけど、ああ、なんとなく記憶にあるなぁ。さすが在任期間最長1289日間の官房長官だっただけのことはある。あれも時々ムフッて空気が漏れてたよな。


しかし、あれが好きってのはどうもなぁ。くさい足が好きみたいな。まだそれなりにアイドル扱いされていた上戸彩が某番組でピアスの穴が膿んだときの匂い臭いが好きと言ってるのを聞いた時に似た、なにかわき腹がぞわぞわするようなヘンな感じがする。


ちょっと長いけれど省くとアレなので

山崎大王様みたいにグレートなエロさじゃなくて、子供にはわからない練れた大人の官能みたいなやつを、ごく穏やかに、そっと、心地よく刺激するんですな ――福田君の中学校の同級生かなんかだったとするじゃない、で、同級会でさ、胡座かいた福田君(脚のお行儀が微妙に悪いよね)のところに行ってお酌してあげると、あの声で、大した意味もなく、あ、ありがとう、とか言う訳だ。で、その声が何となくエッチなんだな。別にそれ以上何があるってこともないんだけどさ、いいよ。これはいい。

(強調はおれ様)


とりあえず、グレートなエロさで吹いたわけだが。ストレートなギャグで笑うなどなんたる失態。ま、大蟻食の口から出たという状況を鑑みるに仕方なしとも。シチュエーションが大事なわけですな、ギャグというのは。


で、そのジャブの後につづく部分がすごい。なんだこの妄想。歩きながらこのような深い妄想に落ちて溝に嵌ったり電柱におでこごっちんこさせたり(ほら、五代裕作ってさ。あんな感じ。古いか)してるんじゃなかろうか。で、そのつど小さな声でバカと呟きつつご亭主が袖口やら襟元を引っ張ってあげて。まるで痴呆犬の散歩みたいだ(見たことないけどな。そういえば、最近特に増えたのが、犬を抱っこしながら散歩してる人。あと自転車やらバイクに載せて疾走してるひと。あれ、犬はうれしいんだろうか。自分で歩いてあっちこちの臭いかいだりするからいいんじゃないのか、犬にとっては。小さな座敷犬ならいざしらず、結構大きい犬をそれ無理だろと思わず突っ込みたくなるような抱え方で、抱えられている犬だって下半身がなんだかずり落ちそうで落ち着かない、みたいなのもそこそこ居る。一体どういう理由があるんだろう。飼い主の脳に問題があるんだろうかね。と余談をここまで詰め込んだのはこれが初めてです。うふっ)。


しかしね、この妄想のディテール。イラネーよそんなもんと思う人も多いであろう一般生活には不要かつ邪魔な想像力。スカラー的にもかなりなものだが、ベクトル的にもどうかと。その方向性。しかし、ここであることに気付いてハタと膝を打つ(なんか間違っている)。


これこそ、この無駄無駄無駄無駄ッ!!な、おいおいおいおいどっちへ向かってるんだお前さん;な想像力こそ小説書きの芯になるところではなかろうか。作家の肝だろう。と。


普通の人間として生きるためには邪魔なくらいのモテアマサザルヲエナイ想像力を逆手にとったのが小説家。というのは言いすぎか。というか適当に言い放ってるだけです。


でね、最後にひとつ、誰でもいいので教えてはくださいませんかのう。喃。

子供にはわからない練れた大人の官能



“大人の官能”を教えてほしいんじゃなくて(いや、ビジョが教えてくださるというなら熱烈歓迎しますよもちろん)、“練れた”ってどういう意味ですか? そもそもどう読むのですか? “ネレタ”?“ヨジレタ”じゃないよなぁ。


最初読んだとき、字面を無視して、一瞬“熟れた”と解したんだけどさ、なんとなく。違うよなぁ。だれかエロイひと教えてください。よろしくおねがいもうしあげます。