もったいない観方をしてしまった。




途切れ途切れになってしまった。やっぱり映画は映画館がいい。いや、ちゃんと見るならビデオのほうがいいか、特にこういう作品なら。


途切れ途切れだったけど、なかなか良かった。なんつーか、キャメロン・ディアスが主人公だし、パッケージの写真もキャメロン一人なんだけど、姉妹とおばあちゃん(とほんの少しパァパ)のファミリーのお話。それに、どうも個人的な趣味の所為かお姉ちゃん役のトニ・コレットのほうが良かった。


良かったといえば、おばあちゃんのシャーリー・マクレーン。なんだか雰囲気があるのよねぇ。ちょっと鼻先をツンとさせた感じで話すところがとても感じがいい。オーラかなぁ。ちょっと孤独で、強気勝気な雰囲気を漂わせていたおばあちゃんがマギーに会ってからちょろちょろと弱さが漏れて来るところとか、ありがちなんだけど、かわいくていい。


ローズの婚約者がなんだか見た目がユダヤ人っぽいなと思ってたら結婚式のときに頭にアレを被ってたのでやっぱりユダヤ人だったみたい。で、なんとなく当ててしまった自分にちょっと驚いた。他の映画か何かであの役者がユダヤ人やってるところを見たんだろうか。それとも映画やドラマでユダヤ人を沢山見てきたことでなにかステレオタイプな特徴を見分けてしまうようになったのか。


同じように、ちょっと精神状態が不安定で、結局自殺したらしい姉妹の母親の写真が一度だけ映し出されるんだけど、それっぽく見える人を選んでいる気がした。頬がこけ気味で目の感じが危ない女性。カーペンターズの妹みたいな感じ。


ま、そんなことはいいか。ぼんやりした終わりかただったけど、明日からも続くそれぞれの人生ってのが感じられるという点では、変に説明シーンを出さなかったことは正解かもしれん。あとね、この姉妹の歳の差は2,3歳だと思うんだけど、小さい頃の2,3歳差の大きさってところも上手く使ってたのが印象に残る。別段取り上げるほどのことでもないかもしれないけど、こういう誰にでも経験があるけど日常では思い出すことが無いというお話があちらこちらに埋め込まれてた気がする。とにかく。ちょっと重いとこもあったけど脚本も演技も良くて、見て損はしてない。


あと。散歩で階段を駆け上がるシーンはやっぱロッキーだろうかね。そこだけ気になる。あ、E. E. Cummingsも。