さすがに『國民の創生』は見当たらなかったのでこれをみた。

オー・ブラザー! [DVD]

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とても面白い。始まりから終わりまで殆ど絶え間なく音楽が流れていて、展開のテンポもどことなくリズミカルな気がする。それに映像がきれい。これもよーっく考えて撮ったんだろうなと思う。最後の〆のシーンなんてナントカという絵描きの絵みたい。


ジョージ・クルーニーが弱弱しいのもいいし。顔の演技もなんというかヘンテコ(@登美彦氏)だし、牛や洪水に流される犬やポマードとか、現職知事の陣営がみんな太鼓腹だったり、全体にあの、こう、なんていえばいいのか、あれだよ、キッチュというのでもないし、言葉が出てこん。K.K.K.のメンバーを襲って着替えて出てくるところなんて漫画だもんな。茂みがガサゴソ動いてから飛び出てくるというお約束の動き。そんなのばっかり。その所為か軽いんだけども、じゃあそんだけかと言うとそうでもなくて、それまでずーっと頑なにひとりだけ懺悔しなかったエバレットが最後に例の悪魔と対面して神様に祈るあたりはちょっと来る。エモい(@大蟻食)。


あとは、躁鬱病のベビー・フェイス・ネルソンが最高。最期も明るいしね。