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- 作者: ヒラマツミノル
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/04/27
- メディア: コミック
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- 作者: ヒラマツ・ミノル
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/08/30
- メディア: コミック
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小学館の所為なのか、ヒラマツミノルの所為なのかずっと不定期連載だったのでスピリッツは買わずじまいだった。月一でもいいからちゃんと連載されていれば、傑作になっていたんじゃないかと思うんだけど、勿体ないことこの上ない。まったく、責任者でてこい!
僕はこの漫画でプロレスの見方が完全に変わった。この変わりかたはその昔椎名誠先生の文章を読んだ所為でうどんに対する見方がガラッと転換した時以上の変わり様だ。僕が流されやすい人間だということを踏まえてもなおその影響力は大きかったといってしまっても過言ではないが、僕は過言かどうかなどをいちいち断るほどのエライ人間ではないのでここでは細かいことはステオク。
この漫画ではプロレス漫画だけあってところどころプロレスや他の格闘技のシーンがあって、そこでは人間がグシャっと潰されたりしているんだけども、主人公のアグネス仮面やマーベラス虎嶋、マチルダ仮面のキャラによって、直ぐに軽いトーンへ引き戻されるので、結構平気に読めた(金村のエピソードは無理)。ギャグっぽさがなかったのはロイヤル金村くらいだろうか。最初からあの終わり方を考えていたのかどうか知らないけど、その所為であのエピソードが僕の気道をグッと絞り上げる。苦しい。
ちょっとギャグが多すぎた気もするし(ギャグはギャグで十分おもろいけど)、1巻から8巻までの話の流れやバランスがよかったとはいえないけれど、プロレス大好きっていう気持ちがどのエピソードにも滲んでいて、そんな欠点を帳消しにしている。著者の気持ちと作品の出来がそのまま比例するわけじゃぁないだろうけど、やっぱり描く対象に愛情を持っていないと、なかなかいいものにはならないんじゃないかと思う。逆にプロレスに興味が無いのにこれだけのものを描けたとすればヒラマツミノルは天才なんだろう。