ネタばれしてますよ。

これはもちろん魔術師哲也の日記を見たから観たんだども。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版 [DVD]

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版 [DVD]

うっひゃーー!


すげぇ!


なにこれ?


という感じ。なんかこうながーい映画でDVD2枚で、昔ながらのインターミッションなんて画面も出てくるわけですが、こうね、なんだろう。ユダヤ系というかユダヤコミュニティの所為なのか、それとも昔のアメリカってのがあんな感じだったのか、それともレオーネおじさんの頭の中だけの話なのか分からんけども、独特な雰囲気。中国系の劇場の裏でアヘンやってたりするのもあるからユダヤに限ったことじゃないのかも(あの影絵はタイじゃないの?)。


なにかの工場で天井の方から綿だと思うんだけど、白いふわふわしたものが降ってくる。その綿のなかで射殺するシーンに見覚えがあるからTVか何かで見たことあると思うんですけど、感覚としては初見。


いろいろハードボイルドな感じもがさつというか猥雑というかシビアというかむき出しの欲がガシガシぶつかり合う移民の町というかね、どきどきするんですけど。滑ったといってチンピラに撃たれて死んだ子供(その前の貸金庫というかコインロッカーのとこでフラグが立ってたね)とかケーキ一個で身体を売る少女とか(女は怖い)いろいろありますけど、そんなものがぜーんぶ吹っ飛びました。


なんでってね、あのラストシーンのあのデ・ニーロおじさんのあれ。その昔、大蟻食さんが『アンナカレーニナ』のソフィ・マルソーの死に顔がすげぇよなってことを仰ってましたが、このデ・ニーロの顔のほうが衝撃的でした。怖かった。スライ&ザ・ファミリーストーンくらい怖かった。ヤバイな。このDVD欲しい。