大蟻食発疹に泣く

『美肌の帝国』というところが目に飛び込んできたのだが、『妻の帝国』の続編かなにかだと思ったら違った。

洗顔とか(時々ドラッグストアに売ってる謎のミカン袋の謎が漸く解けた)、ガッスールとか、顔に精製水付けるとか、そこに怪しい成分を垂らしてみるとか(豚の胎盤エキスはさすがに避けたが)、某元修道院系の石鹸とか、おんなじ所の蜂蜜クリームだとか(およそ食って旨いほどのものは全て、この世の誰かによって、顔パックやクリームに利用されている)、シュタイナー主義に基づく自然派化粧品とか、銅ペプチドとか(お肌をリモデリング、と言うんだが、サンプル取ったものの怖くてまだ使ってない私はチキン)、エミュオイルとか、ミネラルメイクとか、シルクパウダーとか(化粧してみました、って家から出ないのにさ)、その他諸々を、取っ換え引っ換え、かつて経験をしたことのないくらい複雑な手順で付けまくったとお考えいただきたい(人生を単純にしたのではなかったのか、と亭主は当然訊いた)。



なげぇよおめぇ組み合わせをマトリックスにして端から塗りつぶすように試されたことであろう。たかが化粧品でよくぞそこまで研究熱心になれるもんだ。女って面倒くさいな。つーか大蟻食さんは実は見かけによらず病弱なんじゃなかろうか。いや、病弱というか偏りすぎてる。よくアニメにでてくる一見無敵に見えるすんげー強い悪役が意外な弱点を持っていてナントカヒーローが勝てました。みたいな、あんな感じで。


今回の日記。最後が凄い。山田誠也君の“帝国遂ニ屈ス”みたいな感じの衝撃的な告白がありました。

ま、しゃあねえか。面の皮、厚いもんな。



うーむ。これは実に思い切った発言だ。ほかでもない大蟻食さんが仰るのであるからこの“厚い”はただの厚い、並みの厚いであろうはずがない。ワレワレ常人からすればこれは“途方もなく厚い”と解釈するべきであろう。英語ならば IncredibleとかAmazingとかOverwhelmingといった単語がふさわしい。では実際どれほど厚いのだろうか。アジア象、アフリカ象、インドサイ、ジャワサイスマトラサイ、シロサイ、クロサイなどの皮程度ではいまさら驚きはすまい。もっともーっと厚いのであろう。もう、“頭部の60〜65%くらいが面の皮で占められていて重くってしょうがないわ!まったく!”くらいでないとワレワレ常人・小市民・蚤読者は“なるほど!”と小さく叫びながら膝を打って納得安心して平穏な眠りにつくことなどできないだろう。ということで厚さ5センチメートルということにしました。


おやすみなさい。