曇ときどき晴れ。ときどきといってもその日差しはとても強く、いきなり真夏になったよう。

と思っていたら夕立と呼ぶには強く長いすさまじい土砂降りになりしかも雷が凄い。山のほうではなくて街中に落雷しているんじゃないかという音。ドーンじゃなくてバリバリバリッという音が2〜3分置きくらいに響き渡る。いやぁ雷が怖いというのは年に一度あるかないかなんだけど。しかも今日は屋内にいて怖かった。

で、その激しい雨も止み、雷様もどこかへ去られたようなので、ケーブルを買いに量販店へ行った。いやいや、嵐のあとだからなのか、空が素晴らしく美しい。背景となる空が素晴らしいから、どんな風景でも美しく感じる。そんなに必要なのか?と思うほど電線が走り回っている小汚い住宅街も、なんだかよく判らないゴミが積まれたほんとに汚い街角でさえ綺麗に見える。この時間帯はちょっとした開かずの踏み切りになる駅近くの踏み切りに引っかかったってイライラしない。

とはいってもすっきりと晴れているわけではない。空に掛かる残り雲に夕日が当たり茜色に染まった帯や灰色のままの雲が、巨大な筆でぐおおおっと、上を弧に、下を弧に、と自由に描いたように視界いっぱいに広がっていて、動きもないのにとてもダイナミックに感じる。で、そんなところにコサギが凛とした感じで飛んでいたりする。コサギがカラスであっても美しいんだろうけど何故か今日に限ってはコサギ。これほど完璧に近いうつくしさを感じたときはいつもああ俺ってもうそろそろ死ぬんじゃないだろうかと思うんだけどどうでしょうか。