当然のようにネタばれ。

いやぁ、すげーすげー。これで3連続10点満点じゃねーの。

American Beauty

Road to Perdition

Jarhead

ほんと、サム・メンデスがお好きですね。『アメリカンビューティー』も『ロード・トゥ・パーディション』も見たけど、僕にはわかんね。すっごい胸がざわついたのは共通してるけど心地良いかというとそんなこともなかったような。『ジャーヘッド』どうすっかな。見て損する気はしないけど。

何で映画だけは過剰にメロドラマじゃなきゃならんのか。

はぁ。うぜーメロドラマを大音量で見るのは拷問ですねぇ。ここはもう、ドカンと金だしてホームシアターを作りましょう。


飯食ってくる。食ってきた。


しかし、幾ら見る側が頑張っても儲からなきゃ映画そのものが作られなくなるからな。やっぱここはけーもーが必要。鯵テーションが必要。大蟻食の愚痴(含猛毒)が必要。これからは洗脳合戦だ。個人で情報戦するんだ。だ。だだだ。


で、『ミュンヘン』であるが。

普通におもろかった。色がくすんでたのが昔の映画を思い出させる。舞台もイタリアとかフランスだし。特にパリがえがったなぁ。あの情報屋(息子のほう)も昔の俳優の顔に見えた。あと相当な数の車が出てくるんだけど、みんな当時(かどうか知らん)の古い型がそろっていてさすが、ハリウッドというかアメリカさんだなぁとおもた。


ま、モサド(任務遂行時には離れてるけど)がオリンピック選手を殺された報復のために暗殺していくお話。最初は復讐の気持ちもあるし、母国のためにやるんだぞという意気込みもあり、暗殺チーム全体も比較的明るい。それがだんだんと憔悴しておかしくなっていく。とくに狙う側から狙われる側になってからはもうやめて帰りゃいいのにと思ってた。


暗殺だから仕方ないけど、雰囲気が重くなってきて、見ている俺がもうええんじゃないのと思いははじめると、冒頭のミュンヘンでのテロの場面が挿入されてきて暗殺続行も致し方ないのう、という動機付け。これが繰り返されるのがちょっと鬱陶しい。ま、ダメというほどでもないけど。そういや、その回想場面でワロタ(すまん)。殺されたオリンピック選手のなかで馬鹿でかい男が逃げられたにも関わらず戻って落ちていた包丁で犯人を一人殺し、AKを奪って反撃するか?と思いきや犯人に向かって銃を放せだなんだとぐだぐだいっている内に殺される。現実は厳しい。ランボーにはなれない。見た目は超人ハルクだったんだが惜しい。


映画だし本当のところはわかんないけど、意外だったのはイスラエルという国がちいさい国だったのだなということ。ちょっとした知り合いのようだったけど、女性首相とか偉いひとが一諜報部員と会うのにあんな場所であんな雰囲気だったというのに驚いた。その前、暗殺作戦を決定した会議の場面も。あんな国でよく中東戦争に勝ち続けてたなと。囲まれてるのにな。


もいっこ。主人公はキブツ育ちだということなんだけども、奥さん(同じイスラエル人)に言わせると親に捨てられた可哀相な子供だったということ。キブツってそんな存在だったのねというのも驚いた。日本でもヤマ○シ会だっけか、似たようなことやってるところがあるらしいけどあれどうなったの?日テレかどこかがしつこく追いかけてた記憶があるんだが。子供絡みなんだから問題があるんなら頑張れよなおまいら。


で、

十分ぐらい苦悩しないと、メッセージ性が伝わって来ないということになってしまうらしい。

十分もいらんでしょ。正直あれでもしつこい。大物ターゲットを殺しにいって警備中の餓鬼を撃ち殺したところくらいの扱いで十分(じゅうぶん)。あれだって幾度も回想させてフラッシュバックさせないといかんのだろうか。“ああ、敵とはいえ子供を殺しちまった、あぁぁぁ”って?ありえん。ま、どっか期待(予期)してるのかもしれんけどね。最後のWTCだって映るぞ映るぞって思ってたしな。なんだろな。


追記:大蟻食せんせは2005年がお好きなんだろうか(サイドバー)。ま、2005と2006なら2005の方がいいけどな(なんとなく)。2007と2005ならどっちだ!


っと、大事なことを忘れていた。

仲間を殺した殺し屋を殺しにわざわざオランダまで行った場面。オランダであることを示すものが自転車とボートだけだったのはいいんだけども。この殺し屋の女にエリック・バナとダニエル・クレイグがそれぞれ1発づつ撃ち込むんだけども口径が小さいのか射出速度が小さいのか直ぐには死なない。んで立ったままふらふらして、足元がおぼつかないまま前に進もうとしたときにクレイグが次の弾を込めながら“ちょ、お前動くな。そこにじっとしてろ”みたいなことをごく自然に言うの。それがすげー怖いというかええーってなもんで。『千住のピアニスト』でもチビが叩き殺されたり、地面に伏せさせられて次々撃ち殺されたり、すんげー日常的に殺される場面があったけど、ああいうのなんで怖いのかね。


で、このダニエル・クレイグ、役柄も見た目もユダヤ人というよりナチの将校のほうが似合ってるし、これまで演じてきた役も大体悪人か、悪人でなくてもどこかひねくれているのばっか。でこいつが次期007=ジェームズ・ボンドなの。いいのか?その所為なのかヒロインを受けてくれる女優が見つからないらしい。ま、マジ悪い007も見てみたい気がするけど。


クレイグつながりで。せんせの好きなエイドリアン・ブロディhttp://www.jacket-movie.jp/http://wip.warnerbros.com/thejacket/:title=]こっちヤバイ。音も))だって。ブロディーってなんか鼻のあたりがジャージー種(牛さん)を思わせるのでカッコよくは見えないなぁ。