アラビアのロレンス 【Lawrence of Arabia:1962】

これを見た。





ロレンスというよりローレンスじゃないのかなぁ。


ともかく長い。とても長い。207分=3時間27分か。


長いけれどもだれることなくなんとか見通せた。なにがすごいって砂漠ってすげえ。画面を見ていて臭いがしなくてよかったと思うことはあったけど、気温が伝わらなくてよかったと思ったのは初めて。ベドウィンはなんであんなところに住んでいるんだろうか。


ダメだったとこ。ベドウィンはもちろんトルコの将軍に至るまで皆さん英語をお話になるあたりが気色悪かったかど、今でもそういう映画撮ってるくらいだから47年前の映画じゃしょうがないねぇ。


敗走するトルコ軍を皆殺しにするあたりもひどいけど連中がアラブの村を壊滅させていたところはもっと酷い。結局戦争ってのはいつだってああいうことが起こってしまう、ということなんでしょう。


そうそう。砂漠よりも凄いと思ったものがあった。それはラクダ。超すごい。ラクダすげええええ。乗りにくそうだけど砂漠じゃやっぱり馬よりラクダ。郷に入れば郷に従え。砂漠に入ればラクダに乗れ。


画面中ラクダに乗ったアラブの戦士、というのは初めて見た。のんびりしているようで、なかなか素早いのかもしれない。映画の序盤、アラブ人ガイドに案内されて王子のところへ向かっていたロレンス達が、ガイドとは違う部族の井戸で水を飲んでいた時に画面の遠い向こうから一騎のラクダ(!)がやってくるところはゾクゾクした。やってきたのはオマー・シャリフなんだけども、ガイドがヤバいと気付いて拳銃を取りに動いた瞬間ヘッドショットを食らう。すげー遠いのに。あれはこわい。2対1なのに、やられてしまう予感がありあり。


ラクダってすごく縦に揺れているようで銃を撃つのは難しいと思うんだけど。縦に揺れるといえば映画の冒頭、ロレンスがバイクにのって走るシーンもかなり縦に揺れていた。映画の最後にもロレンスが乗っているジープを追い抜いて走っていくバイクがあって、ロレンスはそれをじーっと眺めていた。自由を感じたんだろうけど、ひょっとしたらラクダ代わりだったかも。